金の鯱

金鯱の形

名古屋城金のしゃちほこ

名古屋城の金鯱は左右対称と思われてる人もいますが、雄(北側)と雌(南側)に分かれており、左右で大きさや形が異なっています。また金鯱は近くで見ると頭部が大きくバランスがおかしいようにも思えますが、これは遠くから眺めた時に均整がとれて見えるように配慮されているためです。当時の名工が棟上に飾る彫刻物として、遠望からの姿を配慮して作ったと考えられています。

現代

戦後、北東にあった低湿地跡とあわせて名城公園とされ、戦災を免れた3つの櫓と3つの門、二の丸庭園の一部が園内には保存されています。堀の一部が埋め立てられるなどの改築もされていますが、堀・門などは三の丸を含めて今でも当時の様子が残されています。天守は昭34年(1959年)に再建され、復元された金鯱とともに名古屋市のシンボルとなり、現在では多くの観光客が訪れています。